Capítulo 1 de 4 · A2 · Fácil
山の中の山猫軒
O Restaurante dos Muitos Pedidos
二人の若い紳士が、イギリスの兵隊のような服を着て、ぴかぴかの鉄砲を持って、山のおくを歩いていました。白くまのような大きな犬を二ひきつれています。
「ここの山は、鳥もけものも一ぴきもいないね。早く何かうってみたいなあ」。「しかのおなかに二、三発うったら、おもしろいだろうね。くるくる回って、どたっとたおれるだろう」。
そこは、とても深い山のおくでした。案内の猟師も、どこかへ行ってしまいました。山があまりにこわいので、二ひきの犬はめまいを起こして、死んでしまいました。
「ぼくは二千四百円の損だ」と一人の紳士が言いました。「ぼくは二千八百円の損だ」ともう一人が言いました。犬がかわいそうだとは、少しも思っていません。
「もう帰ろう。寒いし、おなかもすいた」。「帰りに宿屋で山鳥を買って帰ればいいさ」。ところが、どちらへ行けば帰れるのか、ぜんぜんわかりません。風がどうっとふいて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ鳴りました。「おなかがすいた。何か食べたいなあ」。
その時、うしろを見ると、りっぱな西洋風の家がありました。入り口には「西洋料理店 山猫軒」と書いてあります。「ちょうどいい。入ろう」。
ガラスの戸には、金の字でこう書いてありました。「どなたもどうかお入りください。決してごえんりょはありません」。「ただでごちそうしてくれるんだよ」と二人は大よろこびです。
中に入ると、戸のうらにはこう書いてありました。「ことに太ったお方や若いお方は、大かんげいいたします」。「ぼくらは両方だ」。二人はますますよろこびました。
ろうかを進むと、また戸がありました。「当店は注文の多い料理店ですから、どうかそこはご承知ください」。「こんな山の中で、はやっているんだね」。戸を開けると、うらにはまた、「注文はずいぶん多いでしょうが、どうか一々こらえてください」と書いてありました。