Глава 1 из 10 · A2 · Легко
第一夜 百年待つ
Десять ночей сновидений
こんな夢を見ました。
わたしが女のまくらもとにすわっていると、女が静かな声で「もう死にます」と言いました。女の顔は白くて、ほおは少し赤く、とても死にそうには見えません。でも女は、はっきり「死にます」と言いました。女の大きな黒い目の中には、わたしの顔がうつっていました。
「死んだら、大きな真珠貝で穴をほって、うめてください。そして、空から落ちて来る星のかけらを、お墓の上においてください。それから、お墓のそばで待っていてください。また会いに来ますから」。「いつ会いに来るのか」と聞くと、女は言いました。「日が出て、日がしずんで、また出て、またしずんで……。百年待っていてください。きっと会いに来ますから」。
わたしは「待っている」と答えました。すると女の目がとじて、なみだが一つ流れました。女はもう死んでいました。
わたしは庭で、真珠貝で穴をほって、女をうめました。そして、丸い星のかけらをお墓の上におきました。それからこけの上にすわって、待ちはじめました。
赤い日が東から出て、西にしずみました。「一つ」とわたしは数えました。また日が出て、しずみました。「二つ」。何度も何度も数えましたが、百年はなかなか来ません。わたしは、女にだまされたのかもしれないと思いはじめました。
その時、石の下から青いくきがのびてきて、わたしのむねの前で、白いゆりの花がさきました。わたしはその花にキスをしました。顔を上げると、遠い空に、朝の星が一つ光っていました。「ああ、百年はもう来ていたんだ」と、わたしはその時はじめて気がつきました。